モンゴル渡航に関する医療概要

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モンゴル渡航時に推奨されるワクチン

Vaccine recommendation

推奨ワクチン対象接種回数と接種に必要な期間1回あたりの価格
A型肝炎全ての渡航者1回15,400円
B型肝炎全ての渡航者3回(3週間)13,200円
腸チフス全ての渡航者1回14,300円
狂犬病全ての渡航者2回(1週間)27,500円
破傷風・ジフテリア・百日咳
(T-dap)
全ての渡航者1回9,900円
ダニ媒介性脳炎森林地帯で屋外活動をする人2回(2週間)15,400円

上記は一例です。 患者様のご要望に応じてワクチンをご案内いたします。
また、上記ワクチンは全て同日に接種可能でございます。

モンゴルで流行している感染症の概要

Disease Outbreaks

食べ物・水でうつる感染症

「高級ホテルや高級レストランしか行かないから大丈夫」「市街地だけの滞在だから安心」という思い込みは危険です。例えば、A型肝炎はごく少量のウイルスでも感染が成立するため、食材の仕入れ・輸送・下処理の段階で混入する可能性は否定できません。

A型肝炎

ウランバートルのノミンデパート周辺での買い物や、スフバートル広場での観光の合間に立ち寄る飲食店でも、A型肝炎への注意は欠かせません。遊牧民のゲルを訪問して伝統料理をいただく際や、テレルジ国立公園でのアウトドア体験でも同様です。A型肝炎は、汚染された水や氷、生野菜、カットフルーツなどを口にすることで感染します。発症すると、発熱、吐き気、食欲不振といった症状に続き、黄疸が出ることがあります。また、数週間にわたって強い倦怠感が続くこともあります。渡航前にワクチンを接種しておくことで、こうしたリスクを大幅に軽減することができます。

腸チフス

ウランバートル市内のガンダン寺や国立民俗歴史博物館を訪れた後の食事でも、腸チフスのリスクは存在します。ザイサンの丘からの絶景を楽しんだ後に立ち寄る地元の食堂や、遊牧民訪問時に振る舞われる料理にも注意が必要です。チフスは汚染された水や食品から感染します。特に氷、十分に洗浄されていない生野菜、加熱が不十分な料理には注意が必要です。高熱、頭痛、腹痛、便秘や下痢などの症状が続き、完全な回復には、数週間から数カ月を要します。ワクチン接種を検討するとともに、飲料水はペットボトル入りのものを選び、生ものを避けるなどの基本的な対策を心がけてください。

血液・体液でうつる感染症

B型肝炎

モンゴルではB型肝炎ウイルスの保有率が高く、人口の8%以上が感染しているとされています。テレルジ国立公園での乗馬やハイキング、ゴビ砂漠周辺でのアドベンチャーツアーなど、アクティブな活動を予定している方は特に注意が必要です。転倒や落馬による外傷、交通事故による救急搬送時の縫合処置や注射といった医療行為を通じて感染するリスクがあります。配車アプリやレンタカーを利用した移動中の事故も想定しておくべきです。また、現地の人との交流を通じて感染する可能性もあります。自覚症状がないことも多いですが、慢性肝炎に至ると肝硬変、さらには肝がんへと進行する可能性がある、決して軽視できない疾患です。渡航前に3回のワクチン接種を完了しておくことを強くお勧めします。

ダニが媒介する感染症

ダニ媒介性脳炎

モンゴル北部のセレンゲ県、アルハンガイ県、ブルガン県、フブスグル県の森林地帯では、4月から10月にかけてダニ媒介性脳炎のリスクがあります。テレルジ国立公園でのハイキングや亀岩周辺の散策、チンギスハーン騎馬像を訪れる際の草原歩きでも油断はできません。マダニは日中、草地や公園の低い草むら、林の縁などに潜んでおり、露出した足首や腕に付着して吸血します。発症すると、数日間続く発熱や頭痛から始まり、二相性に悪化して髄膜炎や脳炎へと進行することがあり、しびれや意識障害が現れることもあります。これらの地域を訪れる場合は、ワクチン接種を検討するとともに、長袖・長ズボンの着用、足首まで覆う靴下の着用、虫よけ剤の使用、屋外活動後の全身チェックと入浴を心がけることが大切です。

動物曝露と狂犬病

狂犬病

モンゴル全土において、犬からの狂犬病感染リスクが高い状況にあります。ウランバートル市内のスフバートル広場やガンダン寺の周辺、ザイサンの丘への道中でも野良犬を見かけることがあります。遊牧民のゲルを訪問する際には番犬がいることも多く、テレルジ国立公園やゴビ砂漠周辺でも動物との遭遇は珍しくありません。犬などの動物に噛まれたり、ひっかかれたり、傷口をなめられたりするだけで感染するおそれがあるため、動物との距離を保つことが非常に重要です。発症すると、恐水症、けいれん、意識障害といった症状が現れ、死に至る確率が極めて高い病気です。万が一動物に噛まれた場合は、すぐに傷口を洗浄し、ワクチンと免疫グロブリンを接種する必要がありますが、現地での手配は簡単ではないこともあります。渡航前にワクチンを接種しておくとともに、むやみに動物に手を出さないなどといった基本的な行動を徹底しましょう。

外傷と破傷風・ジフテリア・百日咳

これら3つの感染症はTdapワクチン1回の接種で同時に予防できます。最後の接種から10年以上経過している方は追加接種を受けることを強くお勧めします。

破傷風

テレルジ国立公園でのハイキングや乗馬、チンギスハーン騎馬像周辺の草原散策、亀岩へのトレッキングなど、モンゴルでは屋外活動の機会が多くなります。遊牧民訪問時のゲル周辺での活動や、ウランバートル市内の建設現場付近を歩く際にも、けがのリスクは存在します。破傷風菌は土の中に生息し、金属片や木のトゲによる刺し傷、転倒によるすり傷などから体内に侵入します。感染後、数日から数週間で開口障害、けいれんなどの症状が出現し、治療しない場合死に至る可能性もあります。ご自身のワクチン接種歴を確認し、長ズボンや歩きやすい靴を着用する、けがをしたらすぐに傷口を洗浄・消毒するといった基本的な対策を心がけましょう。

ジフテリア

ウランバートルのチンギスハーン国際空港での入国手続き、市内バスやタクシーでの移動、スフバートル広場やノミンデパートなどの混雑した場所では、人との接触機会が増えます。ジフテリアは咳やくしゃみなどの飛沫によって感染するため、近距離での会話や混雑した場所で感染するリスクが高まります。主な症状は、喉の痛み、発熱、扁桃に付く白い膜、首の腫れなどです。ワクチン接種に加え、手洗いやうがい、手指の消毒、マスクの着用などを心がけましょう。

百日咳

長距離フライトの機内、ウランバートル市内の混雑した施設、国立民俗歴史博物館やガンダン寺の屋内空間など、換気が十分でない場所では百日咳の感染リスクが高まります。百日咳は飛沫やエアロゾルによって感染し、換気の悪い空間では特に感染リスクが高まります。激しい咳が数週間続き、息苦しくなることもあり、夜間の睡眠が妨げられる場合もあります。ワクチン接種に加えて、手洗い、うがい、手指消毒、マスクの着用を徹底し、日頃から体調管理に気を配りましょう。

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渡航前ワクチンはトラベルクリニック東京

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