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タンザニア渡航時に推奨されるワクチン

Vaccine recommendation

疾患名流行地域費用接種期間
狂犬病国全体15400~27,500円最短6日で完了
A型肝炎国全体7,700~15,400円1日で完了
腸チフス国全体14,300円1日で完了
B型肝炎国全体7,700~13,200円最短16日で完了
麻疹国全体14,300円1日で完了
破傷風・ジフテリア・百日咳国全体9,900円1日で完了
コレラダルエスサラームを含む国全体13,200円最短6日で完了
ポリオムワンザ州11,000円1日で完了

上記は一例です。 患者様のご要望に応じてワクチンをご案内いたします。また、上記ワクチンは全て同日に接種可能でございます。

タンザニアで流行している感染症の概要

Disease Outbreaks

食べ物・水でうつる感染症

「高級ホテルや高級レストランしか行かないから大丈夫」「市街地だけの滞在だから安心」という思い込みは危険です。例えば、A型肝炎はごく少量のウイルスでも感染が成立するため、食材の仕入れ・輸送・下処理の段階で混入する可能性は否定できません。

A型肝炎

ダルエスサラームやザンジバル島、アルーシャ、キリマンジャロ地域のコーヒーファームでのランチやホテルの朝食ビュッフェ、到着直後に空港で提供されるドリンクの氷などは、旅の動線上で誰もが触れる機会があります。A型肝炎は、汚染された水や氷、生野菜、カットフルーツなどを口にすることで感染します。発症すると、発熱、吐き気、食欲不振といった症状に続き、黄疸が出ることがあります。また、数週間にわたって強い倦怠感が続くこともあります。体力が戻るまで移動が負担になり、サファリの早朝出発や長距離ドライブの楽しみ方が大きく変わることがあります。渡航前のワクチン接種に加えて、密閉ボトル飲料の選択、氷や生野菜を避ける、熱が入った料理を選ぶ、食前の手洗いを徹底すると安心です。

腸チフス

ストーン・タウンの屋台料理、ダルエスサラームの露店、アルーシャの道路沿い食堂、サファリ中の休憩所での軽食は旅の魅力ですが、衛生管理にばらつきがあります。腸チフスは汚染された水や食品から感染します。特に氷、十分に洗浄されていない生野菜、加熱が不十分な料理には注意が必要です。高熱、頭痛、腹痛、便秘や下痢などの症状が続き、完全な回復には数週間から数カ月を要します。予防にはワクチン接種が有効であり、加熱済みの料理や皮をむける果物を選び、清潔な食器を使い、口に入れる前に手指を清潔に保つことが大切です。

血液・体液でうつる感染症

B型肝炎

ダルエスサラームの幹線道路での配車アプリ移動、アルーシャからンゴロンゴロ自然保護区やセレンゲティ国立公園へ向かう長距離ドライブ、ザンジバル島へ渡る前後の都市滞在では、交通事故やけがに伴う医療行為を受ける可能性があります。交通事故による救急外来での縫合や注射、点滴などで体液に触れる場面があり、針や器具の滅菌が十分でない医療機関も存在します。また、現地の人との交流を通じても感染が起こり得ます。自覚症状がないことも多いですが、慢性肝炎さらには肝がんへと進行する可能性があり、決して軽視できない疾患です。渡航前のワクチン接種を検討し、シートベルトの着用を徹底し、信頼できる医療機関の所在や医療搬送付き旅行保険の確認など、備えを整えておくと安心です。

蚊が媒介する感染症(都市部でも日中に刺されます)

チクングニア

ダルエスサラーム中心部の街歩き、ザンジバル島のビーチ滞在、アルーシャの市内観光、ティンガティンガ・ビレッジ周辺の屋外散策では、観光客も出張者も蚊に刺されやすい環境に身を置きます。日中・都市部でも刺すヒトスジシマカ類が媒介するため、屋外はもちろん屋内でも窓や扉が開放されている場所では注意が必要です。発熱、関節炎、発疹がみられます。全身の強い関節の痛みが特徴的で、年単位で続いて歩行に支障をきたすこともあります。肌の露出を減らす服装、虫よけ剤の使用、宿泊先での蚊帳やエアコンの活用、夕方以降の屋外では特に長袖・長ズボンを心がけると予防に役立ちます。

マラリア

ダルエスサラームの住宅街や港周辺、ザンジバル島のリゾート、アルーシャの郊外ロッジ、ンゴロンゴロ周辺の宿泊地では、雨季前後に水たまりが増えて蚊の活動が活発になります。マラリアは夕方から明け方に活動する蚊が媒介するため、屋外での夕食や早朝の移動、照明が少ない屋外通路で刺されやすくなります。発症すると高熱、悪寒、頭痛、倦怠感が典型的な症状で、重症化すると脳症や多臓器不全を引き起こし、死に至ることもあります。予防薬の内服については事前に医師へ相談し、滞在地域と日程に合う薬剤と内服スケジュールを確認することをお勧めします。長袖・長ズボンの着用、虫よけ剤の使用、蚊帳やエアコンの活用、夜間の屋外での素肌の露出を控えることが対策になります。

動物曝露と狂犬病

狂犬病

ンゴロンゴロやアンボセリのサファリ、ザンジバルの路地散策やビーチリゾート、キリマンジャロやアルーシャ、ダルエスサラームのロッジ周辺では、放し飼いの犬やサルに近づきやすい場面が生じます。犬などの動物に噛まれたり、ひっかかれたり、傷口をなめられたりするだけで感染するおそれがあるため、動物との距離を保つことが非常に重要です。発症すると、恐水症、けいれん、意識障害といった症状が現れ、死に至る確率が極めて高い病気です。万が一動物に噛まれた場合は、すぐに傷口を洗浄し、ワクチンと免疫グロブリンを接種する必要がありますが、現地での手配は簡単ではないこともあります。渡航前にワクチンを接種しておくとともに、むやみに動物に手を出さないといった基本的な行動を徹底しましょう。

外傷と破傷風・ジフテリア・百日咳

これら3つの感染症はTdapワクチン1回の接種で同時に予防できます。最後の接種から10年以上経過している方は追加接種を受けることを強くお勧めします。

破傷風

セレンゲティ国立公園やンゴロンゴロの休憩スポットで茂みを歩く場面、キリマンジャロ地域のコーヒーファーム見学、モシやダルエスサラームの工場・建設現場の視察では、土や金属片、木のトゲに触れるリスクがあります。舗装が不十分な場所での乗降や徒歩移動では転倒や擦過傷が起きやすく、屋外活動の多い行程ほど注意が必要です。破傷風菌は土の中に生息し、金属片や木のトゲによる刺し傷、転倒によるすり傷などから体内に侵入します。感染後、数日から数週間で開口障害、けいれんなどの症状が出現し、治療しない場合死に至る可能性もあります。ご自身のワクチン接種歴を確認し、長ズボンや歩きやすい靴を着用する、けがをしたらすぐに傷口を洗浄・消毒するといった基本的な対策を心がけましょう。

ジフテリア

キリマンジャロ国際空港の到着ロビー、アルーシャの展示会場、ダルエスサラームのショッピング施設やティンガティンガ・ビレッジの屋内スペースなど、人が密集する室内は飛沫のリスクが高まります。ジフテリアは咳やくしゃみなどの飛沫によって感染するため、近距離での会話や混雑した場所で感染するリスクが高まります。主な症状は、喉の痛み、発熱、扁桃に付く白い膜、首の腫れなどです。ワクチン接種に加え、手洗いやうがい、手指の消毒、マスクの着用などを心がけましょう。

百日咳

サファリ用の四輪駆動車で長時間乗車する移動、アルーシャやダルエスサラームの会議室、ザンジバル行きの空路の待合スペースなど、換気が限られた環境では咳の飛沫や微粒子を吸い込みやすくなります。百日咳は飛沫やエアロゾルによって感染し、換気の悪い空間では特に感染リスクが高まります。激しい咳が数週間続き、息苦しくなることもあり、夜間の睡眠が妨げられる場合もあります。ワクチン接種に加えて、手洗い、うがい、手指消毒、マスクの着用を徹底し、日頃から体調管理に気を配りましょう。

その他の注意事項

タンザニアでは雨季に洪水や衛生環境の悪化が見られ、コレラや赤痢などの腸管感染症が流行することがあります。特に郊外や農村部では上下水道が整っていない場所も多く、安全な飲料水の確保が重要です。また麻疹やポリオの再流行も報告されており、ワクチン接種歴の確認をお勧めします。さらに、長期滞在や寮生活では髄膜炎菌感染症のリスクがあるため、ワクチン接種と基本的な衛生対策が大切です。

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